あれは、小学生の頃だったか…
お盆休み、家族で父親の実家の佐渡島に行った時の事だ。
弟と虫とりに行ったりと、はしゃぎ回っていたせいか、
夜は早くから床に入った。
そして、あの恐怖の夢だ。
今にして思えばなんて事ない夢だが、
あの時は、本気で恐怖を感じたものだ。
夢の中で、同じように寝ていた。
そう、現実に寝ている部屋で同じ様に…。
ふと、目が覚める。
勿論、夢の中で。
しかし、体が動かない!
金縛りだ!!
そう思った時…
窓の外の大木の枝に蠢く何かの影が…!
うわっ!幽霊だ!!
恐ろしさで震えてしまった。
叫ぼうにも声も出ない。体も動かない。
すると幽霊は、ふわっと舞い上がり、
窓を素通りして部屋の中へ。
そして俺の目の前まできて、
ふう、っと息を吐きかけた!
『うわっ!くっせー!!』
なんとも生臭いその匂いを嗅いで、
苦しみもがいたその時、目が覚めた。
そこで目にしたものは…!
おめぇかよ、原因は!!
寝相の悪い弟のヨダレまみれのぽっかり開いた口が
俺の鼻先にあったのだった…